Finding an entrance

馴染みのないテーマについて知りたいとき、まずは入口を探す。

特攻について、というよりそもそも太平洋戦争について、知りたいし知らなければ、と思うことが続いて、少しずつ勉強しはじめている。

意識しだすと機会って見つかるものだなとびっくりしたのだが、ちょうど最近通い始めた新宿の平和祈念展示資料館で、特攻出撃寸前に敗戦の日を迎えた方のお話を聞く機会があった。

上野辰熊(たつくま)さん、90歳。

当時16,7歳だった上野さんは、主に現在のソウルで陸軍の飛行兵として訓練を受けた。その後、飛行兵不足で鹿児島の万世(ばんせい)飛行場に呼ばれて待機していた。出撃命令も出て、いよいよだと思っていたところへ、1日ほど待たされて8月15日に天皇の玉音放送を聞いたという。

特攻には海軍と陸軍があったことも、もちろん戦闘機の種類や飛行法についても知らなかったが、直接お話を聞いて、自分の中で当時の状況がかなりリアルになって、いわば解像度が格段に上がった。行って本当によかったと思った。

日付や人数などまで詳細に話してくださった上野さんの記憶力にもびっくりした。

一つ残念だったのは、質疑応答みたいな時間がなかったこと。終始とても淡々と話されていたけれど、当時どれくらい恐怖を感じたり、疑問を感じたりしたのだろうか。また戦後、「なんで死んでこなかったんだ」といじめられたとき、どう思ったのだろうか。